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育児休業と仕事復帰後の振り返り

この記事は 🎄GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2022 - Adventar 14日目の記事です。

私は2021年8月1日から2022年3月末まで育児休業を取得しました。育児休業中の子育てや過ごし方、復帰後の仕事の振り返りを書いていこうと思います。

産まれてから育休開始まで

会社からは休むことを勧められたが、仕事の区切りが悪く中途半端な状態で休みに入りたくなかったので、最初の一ヶ月は仕事をしながら育児をした。

産後ということもあり妻を夜寝かせてあげる必要があり、当面の間夜のお世話はメインで担当することにしていた。自分自身の寝つきが悪く、何度も起こされるのがつらいため、ずっと起きているという選択をした。特に産まれてから3 ~ 4ヶ月くらいは、ミルクを飲んで寝る → 数時間後に起きるというわけではなく、起きたら割とグズグズで起きているタイプだったので、この選択は正解だったのだと思う。

というわけで明け方まで起きていて昼まで寝てそのまま仕事をする、という一ヶ月になった(フレックスタイムとリモートワークのおかげで本当に助かった)。

最終日には会社の方々から出産祝いを頂いた。

取得後

このような生活をしていたので、育児休業開始当初に生活がとても楽になった。明け方に寝ることは変わらないけど、起きる時間の制約がないのはとても気楽だった。

8月

相変わらず夜のぐずりに苦しんでいる様子。

調子良いときもあるけど、逆にリズムが取れずそれはそれで難しいんだよなぁ。懐かしい。

夜の時間にコーディングをする習慣をつけた。8月頃は Gem を書いていた。

この頃の動きはまだもにょもにょする感じがありとても可愛かったよなぁ。産まれて数ヶ月だけの貴重な思い出。

9月

生後 3 ヶ月を迎え、徐々に意志を感じる行動をするようになった。

少しずつ遠めのお出かけを増やして、楽しんでいた。

書いていた Gem をリリースした。

blog.ebihara99999.com

10月

まだまだ悩んでいる。夜しっかり寝られるようになるのはだいぶ先だもんな。

お食い初めの袴を minne で購入した。妻が色々準備を進めてくれて本当にありがたかった。

minne.com

11月

平日の空いているときに行けて便利なので、コストコの会員になったのだった。継続しなかったけど、ミルクやおむつなどいろいろお世話になった。

頑張ってる様子と娘に翻弄されている様子。

12月

「絶対無理だよね」と夫婦で話しながら試してみたベビーフォト、予想通り見事撃沈していた。 撮影中スタッフの方が気を使って元気にあやそうとしてくれていたのだけど、この頃は特に大きな声や音が苦手だったのでスタッフの方が頑張れば頑張るほど泣いてしまい面白かった(面白くはない...)。

ハーフバースデー用に minne で購入したもの。着心地が良かったのか、娘も上機嫌でニコニコして着てくれていた。

minne.com

年賀状や新年の挨拶に使う写真のための帽子も minne で購入した。どちらもモフモフでとても似合っていてすごく良かった。

minne.com

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1月

勇気を出して初めての1泊旅行にチャレンジした。広い部屋で楽しんでハイハイして娘もとても楽しんでくれた様子でよかった。スケジュール管理に課題を見つけたので次の TRY とした。

2月

娘といると自分がトイレに行くのが億劫になるので水分補給を控え、かつ少ない水分補給をほぼすべてコーヒーですませた結果がこれ。マジで痛くて「このまま死ぬのかな...」と思ったので絶対ちゃんと水分取ると誓った。

ハイハイができるようになり、大喜びしている様子。

この頃には割と日常のイベントはこなせるようになっていたんだったなぁ。

3月

平日に旅行行けるのは最後になり、仕事始まったら当分行けないだろうなぁと思い1泊旅行に。前回の TRY もあったおかげかこなれた感じで楽しめた。4月から復帰のためドキドキしている。

4月

4月1日より復帰した。

取得してどうだったか

育児休業を取得して本当に良かったと感じている。

一番大きい理由は0歳から1歳までの思い出がとても多くできたことだ。今は懐かしむ余裕がそんなにないが、娘がライフイベントを迎えるたびにこの日々のことを懐かしむと思う。ふとしたときに回想できる思い出が多いというのはとても大きな財産になるのだろう。たくさんの写真とともに「あの頃はこんな様子だったなぁ」と実体験の記憶を遡れるのは本当に素敵なことだ。

ただ単純に楽しかったのかというとそうではなく、育児をメインに据えた生活は自分にとって大変だった。仕事から離れ社会との関係が希薄になっていき、新型コロナウィルスがそれに拍車をかけた。家庭の外と接点を持つのが難しく、精神的に辛いと感じることは多かった。

しかし、この大変さを考慮しても、育児休業を取得して本当によかったと感じている。

復帰後について

長期間離脱したことによる仕事への影響を書いておく。

復帰前は「ちゃんと仕事できるのだろうか...」と心配していたのだが、驚くことに以前より良い形で仕事ができている。

復帰当初はとても緊張していた。ある意味新入社員のときよりも緊張していたかもしれない。ブランクや生活の変化がある中で以前のように働けるのか、成果が出せるのかという心配が大きかった。しかし上司のサポートのおかげもあり徐々に「こんなに長く休んでいたのだからできないことがあって当たり前だし、子供がいることでプライベートの研鑽の時間はおろか仕事自体もお休みすることが増える。そんな中で全部完璧にやるなんて無理。」という事実を素直に認められるようになった。その結果

  • 周りに頼ることに躊躇しなくなった
  • 「自分にできないことがある」という事実にフラットに向き合えるようになった
  • 委譲ができるようになった
  • より大事なことに集中しようという意識を以前に増して持てるようになった

という変化が起こり以前より良い仕事ができている。

ところで、休日には子供の世話があるので、本当の意味での休みは少ない。育児が休める時間は保育園のある平日、すなわち仕事の時間なので、仕事がご褒美みたいな感覚になり「休日も平日も違う意味で休みなんでボーナスタイムじゃん」ってなっているのが面白い。仕事の間育児のことを気にせず仕事を楽しめるのは妻がそういう環境を作ってくれているおかげなので本当に感謝している。